レスポンシブWebデザイン(RWD)について
RWDは、PC、タブレット、スマートフォンなど、様々なデバイスの画面サイズに合わせて最適化されるWebデザインの手法です
単一のHTML(ワンソース)で実現し、ブラウザのスクリーンサイズに応じてCSSでレイアウトを調整します
デバイスごとに専用サイトを用意する必要がなく、マルチスクリーンに対応したWebサイトを効率的に制作できます
重要なポイント:
- viewport設定による初期表示の最適化
- 横スクロールが発生しないようなコンテンツ幅の調整(max-widthや%指定の活用)
- Media Queriesによる画面幅に応じたデザインの切り替え
- ハンバーガーメニューなど、操作性を向上させる部品の導入
CSSのボックスモデルとレイアウトに関する重要なプロパティ
CSSのボックスモデルを理解し、以下のプロパティを習得することが重要です
ボックスモデルに関わるセレクタ
- width: 要素の幅を指定(初期値: auto、数値と%指定可能、負の値は不可)可能な限り%の使用、max-widthとmin-widthの活用が推奨されます。テキストや画像に適用されます
- height: 要素の高さを指定(初期値: auto、数値と%指定可能、負の値は不可)可能な限り初期値の使用が推奨され、%指定は扱いにくい場合があります。テキストや画像に適用されます
- padding: 要素の内側の余白を指定(上下左右まとめて指定可能、数値と%指定可能、負の値は不可)box-sizing: border-box;で扱いやすくなります。背景色が適用される領域です
- margin: 要素の外側の余白を指定(上下左右まとめて指定可能、数値と%指定可能、負の値も指定可能)「marginの相殺」や「ネガティブマージン」など、やや複雑な挙動に注意が必要です。背景色は適用されません。
- border: 要素の境界線を装飾(スタイル、太さ、色を指定可能、上下左右まとめて指定可能、数値指定可能、負の値は不可)box-sizing: border-
box;で調整可能です。横スクロールの原因になりやすい点に注意が必要です。
ボックスをレイアウトさせるセレクタ
- float: 要素を左右に寄せて配置(初期値: none、leftまたはrightを指定)中央揃えはできません。clearとの併用が重要で、極力使用を避けるのがコツかもしれません
- clear: float要素の回り込みを解除(初期値: none、left、right、bothを指定)。floatとセットで考え、「both」の使用が推奨されます。
- position: 要素の配置方法(基準位置)を指定(初期値: static、relative、absolute、fixedなど)top、bottom、left、rightと組み合わせて位置を調整します。やや複雑ですが、自由なレイアウトに不可欠です。
- overflow: 要素の内容がボックスからはみ出した際の表示方法を指定(初期値: visible、hidden、scroll、auto)floatの親要素にoverflow: hidden;を使用するテクニックは便利です。
- display: 要素の表示形式を指定(block、inline、inline-block、noneなど)。要素の横並び(グローバルナビゲーションなど)に必須です。display: none;の扱いに注意し、表組みの解除にも使用されます。
RWD対応の課題と対策
PC画面での横スクロール: ブラウザ幅を縮小した際に発生。max-widthプロパティでコンテンツの最大幅を指定することで対策します。
スマートフォン画面での文字の小ささ: 初期表示時に文字が小さすぎる問題。viewportのinitial-scale=1.0を設定することで、PCとスマートフォンの1pxを合わせ、適切な表示サイズを実現します。
レイアウトの崩れ: 画面サイズによって写真や文字の配置が崩れる問題。Media Queriesを使用して、画面幅ごとにCSSを調整し、最適な表示になるように対応します。
操作性の悪さ: スマートフォンなどの狭い画面での操作性。ハンバーガーメニューなどの導入により改善を図ります。
結論:
レスポンシブWebデザインを実現するためには、viewportの設定、横スクロール対策、Media Queriesの活用が不可欠です。また、CSSのボックスモデルと、width、height、padding、margin、border、float、clear、position、overflow、displayといった主要なレイアウト関連プロパティを深く理解し、適切に使いこなすことが重要です。
サイトに載せられれば自動的にサイズが変わるものだと思っていましたがこれは大変だと思いました。
今後
結論で書かれていたことを見直しします。
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