マーケティングとWebマーケティング
・ マーケティング: 商品やサービスが売れる仕組みを作るための活動全般を指します。市場調査、商品開発、広告宣伝、販売促進、営業、販売、販売後のサポートまでの一連のプロセスが含まれます。
・ Webマーケティング: Web上にあるサイトやサービスなどを活用したマーケティング活動です。広告配信やコンテンツ制作を通じてユーザーを呼び込み、商品やサービスの購入を促すことを目的とします。
デジタルマーケティング、コンテンツマーケティングとの違い
・ デジタルマーケティング: Webサイトだけでなく、ECサイトやSNSなどデジタル技術全般を活用するマーケティングです。Webマーケティングよりもアプローチ範囲が広いのが特徴です。
・ コンテンツマーケティング: WebサイトやECサイト、SNS、チラシ、DMなど、多様なコンテンツを作成してブランディングやコンバージョンを促進する手法です。ユーザーの悩みやニーズを解決することで購買行動につなげます。
Webマーケティングの施策の進め方
Webマーケティングは、以下のステップで進められます。
- 自社のマーケティング戦略を決める:
- 市場 (customer): ターゲット顧客と市場トレンドを可視化します
- 競合 (competitor): 競合他社のWeb販促活動を調査し、競合性が低い領域への参入を検討します
- ・自社 (company): 自社の強みや課題を把握し、競合との差別化を図ります
- マーケティングの「目標」を決める: 最終目標であるKGI(Key Goal Indicator)と、それを達成するための小さな目標であるKPI(Key Performance Indicator)を具体的に設定します
- Web上で集客する: Google、Yahoo!、SNS、YouTubeなどを通じてユーザーを自社Webサイトへ誘導します。役立つ情報提供も集客につながります ・ Webサイト運用: ドメイン・サーバー管理、コンテンツ追加・更新、分析・改善、問い合わせ対応などを行い、ユーザーニーズに応えます。
- 集客施策: SEOやSNS広告などでサイトへの集客数を増やします。
- 接客施策: ランディングページや入力フォームの最適化で、ユーザーが快適に利用できるようにし、成果につなげます。
- 再来訪施策: リターゲティング広告などで再来訪を促し、優良顧客に育成します ・ 効果測定: アクセス解析などを活用し、効果を測定して改善につなげます。
- ユーザーの行動を促す: コンテンツの充実、メールマガジン配信、EFO(入力フォーム最適化)、LPO(ランディングページ最適化)などで、ユーザーの購買行動を促進します。
- 顧客との関係を維持する: 施策の結果を分析・改善し、購入後のユーザーとの関係を維持します。リピーターは新規顧客獲得よりもコストがかからず、自社の利益に大きく貢献します Webマーケティングの主な集客施策
・ SEO(検索エンジン最適化): 自社オウンドメディアのコンテンツを最適化し、検索エンジンの上位表示によって集客する中長期的な手法です。
・ Web広告:
・ リスティング広告: 検索エンジンの検索結果に表示されるテキスト広告
・ バナー広告: サイト内に画像などのビジュアル素材で表示される広告
・ アドネットワーク広告: 複数のWeb広告媒体に一括して広告を掲載
・ アフィリエイト広告: 個人ブログやSNSなどに掲載され、成果報酬で費用が発生する広告
・ リターゲティング広告: 過去にWebサイトを閲覧したユーザーに再度表示される広告
・ SNS広告: FacebookやTwitterなどのSNS上に掲載される広告
・ メールマーケティング: 電子メールを利用し、特定のユーザーに情報配信する手法
・ メールマガジン: 購読希望者向けに一斉送信するメール
・ パーソナライズドメール: ユーザーの行動履歴に応じて最適なタイミング・内容で送信するメール
・ SNSマーケティング: TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSの拡散力を利用して情報配信する手法
・ LPO(ランディングページ最適化): ランディングページを個々の顧客ニーズに合わせて最適化し、CVR(コンバージョン率)を向上させる手法
・ コンテンツマーケティング・オウンドメディア: 自社サイトやオウンドメディアで役立つ記事コンテンツを定期的に配信し、信頼性向上やファン獲得につなげる手法
・ 動画マーケティング: 映像コンテンツを用いて、自社やサービス・製品に関する情報を配信し、興味関心を引き出す手法
・ ウェビナー(オンラインセミナー): オンラインでセミナーを開催し、広いエリアのユーザーに情報を提供する手法
知っておきたいWebマーケティング用語
・ CV(コンバージョン): Webサイトで獲得した最終的な成果(例: 商品購入、資料請求、問い合わせ)
・ CVR(コンバージョン率): サイトを訪問したユーザーのうち、最終成果を出したユーザーの割合
・ CTA(コールトゥアクション): ユーザーに特定行動を促すための要素(例: 購入ボタン、「お問い合わせはこちら」などのリンク)
・ CTR(クリック率): 広告やWebページが表示された回数のうち、クリックされた割合
・ CPC(クリック単価): 1クリックあたりにかかる広告費用
・ LP(ランディングページ): Webサイト訪問者が最初に閲覧するページで、特に広告リンク先として設定され、CVに繋がりやすいページ
・ 自然検索(オーガニック検索): 検索エンジンの結果から、広告費をかけずにアクセスされる検索
・ MA(マーケティングオートメーション): マーケティング活動の一部(見込み客の発掘・育成など)を自動化し効率化するツール
・ CRM(顧客関係管理): 顧客との信頼関係を構築し、顧客満足度を高めるマーケティング手法(既存顧客の優良顧客化を重視)
まとめ
Webマーケティングには多様な手法があり、それぞれの特徴を理解し、組み合わせて活用することが重要です。積極的に知識を習得し、計画的に施策を進めることで、大きな成果につながるでしょう


コメント