WEBマーケティング基礎②

訓練日誌

Webデザイナーとしての心構え

Webの仕事は、単に制作して終わりではありません。納品は新たなスタートであり、これまでの訓練期間で培った「作品」は、次の仕事へと繋がる重要な資産です。Webデザイナーとして長く活躍するためには、以下の3つのポイントを意識することが大切です

・ 現在: 目の前の仕事に全力で取り組みましょう

・ 過去: 作品の評価や結果を真摯に受け止め、次に活かしましょう。特にデザインの基本である「レイアウト」「文字」「配色」を常に意識することが重要です。

・ 未来: 現在の技術や評価に満足せず、常に新しい情報にアンテナを張りましょう。AI(人工知能)、5G(通信環境)、Web3.0、デザイントレンドなどの最新動向を把握することが、未来を切り開く鍵となります

Web業界の主な出来事(歴史の抜粋)

過去の出来事を振り返ることで、Web業界の変化のスピードと、現在の技術やトレンドがどのように形成されてきたかを理解することができます

・ 1990年代: 世界初のWebサイト誕生(1991年)、HTML公開(1993年)、Yahoo!誕生(1994年)、Google検索登場(1997年)、iモードサービス開始(1999年)など、インターネットの黎明期から普及期にあたります

・ 2000年代: 3Gサービス開始(2001年)、WordPressリリース(2003年)、Facebook誕生・YouTubeサービス開始・Google Mapサービス開始(2005年)、Twitterサービス開始(2006年)、iPhone登場(2007年)、App Store開始・Android発表・iPhone日本発売(2008年)など、Webサービスやスマートフォンの台頭が顕著になります

・ 2010年代: LINEサービス開始(2011年)、4Gサービス開始(2012年)、HTML5勧告(2014年)、Apple Watch発売・Windows 10無償提供開始・検索数でスマートフォンがPCを上回る(2015年)など、モバイル中心の時代へと加速します

・ 2020年代: 5Gサービス開始(2020年)、Windows11公開(2021年)、Internet Explorerサポート終了・ChatGPTサービス公開(2022年)など、さらなる高速化、AIの活用、そして古い技術からの脱却が進んでいます。

Webマーケティングの歴史と変遷

Webマーケティングとは、Web上のサイトやサービスを活用し、ユーザーを呼び込み、商品やサービスの購入に繋げる活動です。その歴史は、インターネットの進化と共に大きく変化してきました

黎明期(1995年~)

・ インターネットの誕生と普及: 1990年代半ばに商用利用が始まり、Webサイトが増加

・ 検索エンジンの登場:

・ Yahoo!の登場(1995年): ディレクトリ型検索エンジンとして、手動登録でWebサイトを検索可能に

・ Googleの登場(1998年): ロボット型検索エンジンとして自動的に情報を収集し、利便性を向上

・ 広告の誕生:

・ バナー広告(1996年~): 視覚的な広告として登場し、クリック数などのデータ取得が可能に

・ アフィリエイト広告(1996年~): 成果報酬型広告として広まり、新たな収益モデルを確立

・ メルマガ広告(1997年頃~): 電子メールの普及とともに、情報配信の手段として活用され始める

・ リスティング広告(2002年~): 検索キーワードに連動した広告として、少額予算から始められる画期的な広告手法として普及

・ コンテンツ連動型広告(2003年~): サイトの内容やユーザーの興味に連動して広告が表示されるようになる

成熟期・モバイルシフト期(2005年~)

・ インターネット成熟期(2005年~): 3大検索エンジンの時代が到来し、YouTubeなどの動画共有サービスが登場

・ ターゲティング広告の誕生(2007年~): ユーザーの行動履歴に基づき、興味関心のある層に絞って広告を配信する手法が登場

・ アドネットワークの登場(2008年頃~): 複数のWebサイトにまとめて広告配信が可能になり、広告主の利便性が向上

・ ブログ、ソーシャルネットワークの登場(2008年~):
・ ブログサービスの普及により、個人でも簡単に情報発信が可能に

・ Twitter(2007年~)、Facebook(2008年~)などのSNSが登場し、手軽な情報発信とコミュニケーションが活発化。中小企業や個人が広告を発信する流れが加速

多様化・高度化期(2012年~)

・ 動画広告、インタラクティブ広告の登場(2012年~): 視覚的・体験的な訴求が可能な広告が普及

・ DSP(Demand-Side Platform)の登場(2013年~): 広告配信の最適化を支援するプラットフォームが登場

・ ネイティブアド(ネイティブ広告)の登場(2014年~): 広告をコンテンツの一部として見せることで、ユーザー体験を損なわずに広告効果を高める手法が広まる

・ 記事広告: 読ませる文章と写真で商品の魅力を伝える

・ インフィード広告:** SNSやニュースアプリのコンテンツ間に自然に溶け込む形で表示

・ オウンドメディア(自社広告)の登場(2014年~): 企業が自社で所有するWebサイトをメディアとして活用し、ユーザーとの関係構築や教育を行う。ペイドメディア、アーンドメディアと合わせて「トリプルメディア」として連携が重要になる

・ コンテンツマーケティングの流行(2015年頃~): 顧客が必要とする情報をコンテンツとして提供し、購買行動に繋げる手法が浸透。見込み客を引き寄せ、育成し、ファンとして定着させることを目指す

・ オウンドメディア、アーンドメディア、ペイドメディアの活用が重要

・ マーケティングオートメーション(MA)の流行(2016年頃~): 顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションを自動化し、長期的な関係構築を支援するプラットフォームが普及

・ AI(人工知能)の流行(2017年頃~): AI技術の進化により、WebマーケティングツールへのAI搭載が進み、今後のWebマーケティングに大きな影響を与えることが予測される

まとめ

Webデザイナーの仕事の基本は、「バナー」と「Webページ」の制作にあります。これらの技術は、Webマーケティングの歴史と深く関連しており、時代の流れと共に変化するWebビジネスの仕組みを理解することが重要です。

Webマーケティングは、バナーやアフィリエイト広告から始まり、検索エンジンの登場によるSEOやリスティング広告の誕生、ブログやSNSの普及による中小企業や個人の情報発信の加速、そしてコンテンツマーケティングの浸透へと進化してきました。今後はAIがWebマーケティングにさらに大きな影響を与えるでしょう。

デザイントレンドは時代背景と密接に関係しており、未来を知るには過去と現在を理解することが不可欠です。現在のWebを学び、経験を積み重ねることで、Webの波に乗り、未来を見つけることができるはずです。

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